Aptiva
のクロックアップ
CD-ROM ドライブの左下のシールに「2176-」が記載されており、
なおかつ USB ポートがついているモデルで有効
はじめに
1997年12月9日に僕の Aptiva の CPU をクロックアップしましたが、
(1997年12月11日の「ぱそこんひとりごと」参照)
半年以上たった現在でもなんの問題も発生せず、順調に動作しています。
Aptiva H55 と同じマザーボードを使っている機種は、
発売されてから2年前後が経過していることも考慮して、
実際のクロックアップの方法を載せることにしました。
言うまでもなく、本来は IBM のヘルプセンターから「マニュアル番号」を入手して、
紀伊国屋書店を通じて IBM Corporation (アメリカ)からマニュアルを取り寄せるという手続きをとらなければならず、
また、改造をするということが、マニュアル番号を入手するのとひきかえに、
IBM によってチェックされていました。
クロックアップの操作を実行した段階で、クロックアップに起因する故障は、
たとえ購入後1年以内の保証期間内でも受けることができなくなりますのでご注意ください。
間違っても、クロックアップを試みた結果の故障・障害について、
「勝手に壊れた」などと IBM に申告しないようにしましょう。
「クロックアップを試みた結果、障害が発生した」と報告しましょう。
(もちろん有償修理になります)
なお、言うまでもありませんが、これから紹介するクロックアップの方法を行った結果、
あなたのマシンに障害が発生したと主張されても、
僕は一切の責任を負いません。また、個別の質問にも応じられません。
あらかじめ、ご承知置きください。
別のコーナーでも愚痴ってますが、
ネットスケープでは、
スタイルシートの一部のプロパティーを理解し得ずにセンスのない表示をしてきます。
「はじめに」や「作業」などのタイトル文字や下で出てくる表で、
スタイルシートによる簡単な設定をしていますが、
ネットスケープでは無視されています。
ネットスケープでこのページに入られた方は、
この際インターネットエクスプローラーに乗り換えてみてはいかがでしょうか...
Aptiva の上記モデルは共通のマザーボードを使用していますので、
操作方法は共通です。
作業
(写真1)
System Bus Clock (JP2)
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66.6 MHz
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60 MHz
|
50 MHz
|
jumper settings
|
1-3,2-4
|
3-5,4-6
|
3-5,2-4
|
Core/Bus Frequency Ratio (JP3)
|
3:2
|
2:1
|
2.5:1
|
3:1
|
jumper settings
|
1-3,2-4
|
3-5,2-4
|
3-5,4-6
|
1-3,4-6
|
International Business Machines Corporation “Hardware Maintenance Service for Service Level A” IBM Corporation , 1996 , 5-7
- お持ちの Aptiva を写真1の状態にする。
- 設定したい周波数に応じてジャンパー設定する。
たとえば、60MHz(System Bus Clock) × 2.5(Ratio)で 150MHz で動作しているモノを、
60MHz × 3倍 で動作させるには、System Bus Clock のジャンパー(JP2)はそのままでよく、
倍率(JP3)を 1-3,4-6 に変更します。
JP2 や JP3 および、どのピンが 1 番か 6 番かは、
基盤(マザーボード)に印字されています。
緑で囲った方がJP2で、
赤で囲った方がJP3です。
ジャンパーピンの配置は次の通りです。
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|
- 設定が終わったら、すぐにふたをせず、とりあえずコンピュータの電源を入れてみましょう。
まず、電源を入れたら BIOS のセットアップ画面を出します。
System Information で CPU が設定の速度で認識されているか確認します。
- 次に、お使いのオペレーティングシステムを起動します。
このとき、CPU のヒートシンクが異常に発熱していないか、
また、変な音(「ピチピチ」など)がしないか確認します。
作業前の状態をあらかじめ観察しておくと、ここでの比較に便利です。
もし、オペレーティングシステムの起動中や起動後の操作中に、
「例外 ×× が 〜〜 で発生しました。〜」などのエラーメッセージが出たり、
フリーズするようであれば、変更した設定は不適当です。
66.6 × 3 の 200MHz に設定したなら、60 × 3 の 180MHz などにするなど、設定を下げましょう。
- 特に問題なく動作するようであれば、しばらく CPU に負荷をかけて様子を見ます。
ゲームでもされてはいかがでしょうか...
- なお、問題がなければこの設定で良いものとみなします。
参考までに、僕の Aptiva H55 で使われている Pentium 150MHz の CPU は 180MHz までなら安定的に動作しますが、
200 MHz にすると、エラーが多発しました。180MHz の設定で長時間利用を半年間以上していますが、
問題はありません。
(写真2)
(写真3)
- さて、クロックアップすれば発熱量は増えます。
熱対策を万全にしないと誤動作や損傷の原因になります。
ここでは、僕が施している熱対策を紹介します。
Aptiva H55 では写真1のように、FAN の風が直接 CPU に当たりません。
そこで、写真2・写真3のように FAN の風を直接 CPU に当てるようにします。
風を導く材料は、はがきかはがき程度の厚さの紙が適当です。
間違っても、アルミホイルは使わないよ〜に...(笑)
- 写真3では、「ゴエモン※」の顔の右半分の部分で、
ヒートシンク(CPU)より上の部分から風がヒートシンクに当たらずに逃げるのを防ごうとしています。
※©KONAMI
(写真4)
- 写真4では、風がヒートシンクに当たることなく筐体の外へ逃げないようにしています。
CPU 冷却に関する注意
- ヒートシンクだけでなく、CPU 専用の FAN がついている場合は、
とりあえず CPU 専用の FAN だけで様子を見ましょう。
- 写真1で CPU の上にも機器を取り付けている場合は、
それなりに熱対策を考案してください。
- 写真1で見えている FAN の風を直接当てる必要のある機器が搭載されている場合も、
熱対策はそれなりに考えてください。
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